日時:2011年10月30日(日) PM1時半〜
会場:福井新聞社 風の森ホール
主催:秀林館バイオリン教室
○ 好き嫌いが少ない人は幸せだというイメージがある。本当だろうか。

○ 20代後半に、がくぜんとしたことがる。食欲が激減したのである。とにかくまずい。味覚異常かと焦ったりもしたが、どうもそうではないみたいだ。食材の中には、それまで以上においしく感じるものがあったのだから。

○ この変化は味覚だけでなく、読書や音楽、絵画などの分野にも及んでいた。たとえば、中学時代に愛読したある本などは読めなくなっていた。音楽のジャンルで具体的なことは割愛するが、二度と聞きたくない曲や作曲家が現れた。このように、多くの作家や作曲家が私の中で淘汰されていった。

○ 好悪の変化は、嫌いなものが増えただけではない。未知の分野に新鮮な発見があったり、あらたに共鳴する作家やジャンルは、いよいよ好きになる、という具合である。好みの何かが急激に変わりつつあったのだ。

○ 本物と偽物との違いが分かるようになった、などというつもりはない。ただ、自分なりの好悪の程度が極端になり、趣味の方向が明確になってきたというべきか。

○ 私は、この一連のシビアな変化に素直に従うことにした。自分の感覚を偽って生きるのは不本意である。思うに私の好き嫌いは、本物だけが生き残るという古典の成立過程に似ている気がする。

○ かくて、青い鳥を探す私の旅は続く。今後どんな「本物」に巡り会えるか楽しみだ。好き嫌いが自由に言える生活は幸せである。

秀林館代表 北川 昇
-演奏曲目-
ちょうちょ / 外国民謡
かすみか雲か / 外国民謡
妖精の踊り / N.パガニーニ
ブーレ(無判奏チェロ組曲より) / J.S.バッハ
アリア / セナリー
キラキラ星
キラキラ星・主題と変奏
ロング・ロング・アゴー / 外国民謡
メヌエット No.2 / J.S.バッハ
メヌエット / L.V.ベートーベン
メヌエット No.3 / J.S.バッハ
ガボット / J.S.バッハ
オペラ「リナルド」より、「私を泣かせてください」 / G.F.ヘンデル
カンタータ No.156より「アリオーソ」 / J.S.バッハ
ブラームスの子守唄 / J.ブラームス
ブーレ / G.F.ヘンデル
無判奏チェロ組曲 BWV.1012より、ガボット / J.S.バッハ
エックレスのソナタ 1・4楽章 / エックレス
無判奏ヴァイオリン・パルティータ BWV.1004よりアルマンド / J.S.バッハ
コラール前奏曲 BWV.645より、コラール
カノン / J.パツヘルベル
マタイ受難曲より、コラール2曲
ゴールドベルク変奏曲より、「クオドリベ」


※プライバシーの都合上、演奏者の氏名は省いております。
※重複するものは省略しております。
○ピアノ伴奏: 吉田 真里子 先生
2006 / 2007 / 2008 / 2009 / 2010 / 2011

-福井市 秀林館バイオリン教室-